ドイツ左翼政党のリーダー、サハラ・ワーゲンクネヒト(Sara Wagenknecht)氏は、労働者の声を代弁し、ヨーロッパ中の分裂した左派を結束させることを目的とする 「スタンド・アップ(立ち上がれ)」 という新しい政治運動を始めた。
「迫害されている人々のために国境が開かれていなければならないが、ドイツに来たいという人を誰でも、必ず認めるというわけにはいかない。社会保障を主張し、仕事を探す人達に。―現実とはかけ離れている」 とワーゲンクネヒト氏は、述べた。
ドイツの国会議員で「スタンドアップ(運動)」の支持者であるセビム・ダグデレン(Sevim Dagdelen)氏は、この運動は、米国のバーニー・サンダースや英国のジェレミー・コービン、フランスのジャン=リュック・メランション(Jean-Luc Mélenchon )の支持者など、他の左派と密接な関係を持ってるとRTに述べた。
ダグデレン氏は、左派は欧州全域で「分裂して弱体化」しており、右に向かっているという明白な傾向があると述べた。
同氏は、「我々は力を合わせて進歩的な突破口を作りたいと思う」とし、「左派は中核となる理念と目標に立ち返り、社会問題は要石であるべきである」と話した。
世論調査では、国民は「より良い賃金、より良い年金、ロシアに関する非対立的な外交政策」を望んでいることが示された。スタンドアップ(運動)は「政治的な方向性」を提供したいと考えている。
ダグデレン氏によると、その目的は、ドイツの現在の政治状況に幻滅していた人々に、極右のAlternative For Germany (AFD)の代替案を示すことであるとしている。同氏は、このことは、社民党、緑の党、左翼政党がこれまでしていないことだと言う。
「AFDは強くなっており、国民政党になる可能性があるというのは馬鹿げた話だ」と同氏は述べたが、他に選択肢がないと判断して右派政党に転向した人もいたことは「理解できる」と認めた。
同氏は、次のように述べた。
「統合政策により、最低賃金はほとんど廃止された。かつては1ユーロの仕事だったが、今では80セントしか得られない」
「国民は尊厳を持ちながら生活できる賃金を得る必要がある。そうでなければ、国民が怒り、右翼政党に傾くのは理解できる」
Focus.de.によると、最新の世論調査では、ドイツの有権者の34%もが、この新しい運動を選択するという結果がみられた。
Post by JK 2018/08/17 14:58